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第128話 | (せんこうじのえんめいじぞうぼさつ) 宣光寺の延命地蔵菩薩(磐田市) |
曹洞宗 珠玉山宣光寺。 県指定の有形(彫刻)文化財に指定されている木造地蔵菩薩坐像は、桧の寄せ木造りで、平安時代後期の作風が見られます。 右手に錫杖を持ち、左手に宝玉を乗せていますが、これは衆生を救う行脚の姿を表しています。 昔は、六十年に一度しか開帳されませんでしたが、現在は大勢の人々の延命長寿と家内安全を願って、毎月二四日の例祭と一一月二三日の大祭に、広く一般公開されています。 この地蔵菩薩には不思議な伝承が伝えられています。 元亀三年(一五七二)、武田勢と徳川勢の「一言坂の戦い」の際、見付の町は火に包まれ、人々は恐怖におののき逃げ惑った。その中を一人の小坊主が、泣き叫ぶ女や子どもたちを火中から救い出そうと懸命に走り回っていた。その小坊主は延命地蔵の化身であったということです。 天正一五年(一五八七)徳川家康は、中泉御殿を造営すると共に、この地蔵菩薩のために梵鐘を寄進しました。鐘には「時天正一五亥年霜天廿四日大坦越源家康敬白」等の銘をみることができます。 (「わがまちみどころガイド」より) |
延命地蔵菩薩が祀られている地蔵堂 | 家康寄進の梵鐘 |
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