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第59話 | (さかなじぞうとごりんのとう) さかな地蔵と五輪の塔(豊岡村) |
昔、豊岡の敷地村のある屋敷に「さかな地蔵」という地蔵さまがありました。 村の人々は、おこり(熱病)にかかるとそのお地蔵さまのところに行きました。ほかの人に見られないように、地蔵さまの耳元で「おこりを治してください。お礼に魚を差し上げます」とお願いするとたちまち病が治り評判を呼びました。 そして病気が治った後に、ほかの人に見られないようにこっそりお地蔵さまに魚を供えてお礼参りをしました。 また、敷地村の蔵の平というところには、「五輪さま」と呼ばれる古い石の五輪の塔がありました。こちらも五輪さまにお願いすると、どんな病でもたちどころに治りましたので、人々はそのお礼に生きたフナを供え、お礼参りをしました。 敷地村では、「さかな地蔵」の風習が、「五輪の塔」に伝えられたといわれています。 (「豊岡物語」より) |
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