トップ > 中遠昔ばなし > 中村の大名竹(森町) | ←前へ戻る |
第57話 | (なかむらのだいみょうだけ) 中村の大名竹(森町) |
周智郡森町三倉の中村という所に「大竹某」という家がありました。 ずいぶん昔のことです。このあたりを治めている大名が、自分の領地検分のため、中村に家来たちを連れてまわってきました。 そして、大竹家に立ち寄りました。休憩して、お茶を飲みながら、この土地の様子などいろいろとたずねました。 しばらく休んだ後、一同は立ち去りましたが、疲れのとれた大名は、坂道を登るとき、ついてきた竹のつえを庭先の畑につきさしたまま行ってしまいました。すると不思議なことに、その竹が根付いて枝が伸び、葉が茂って、りっぱな竹になりました。しかも、さした竹が、さかさだったので、さかさのまま育ったとのことです。 その後、この竹の根から出る竹は、みんなさかさだということです。中村の人たちは、このめずらしいさかさの竹を「大名竹」と呼んで、今に伝わっているそうです。 |
←前へ戻る | |
COPYRIGHT (C) CHUEN AREA JOINT ADMINISTRATION BLOC OFFICE ASSOCIATION ALL RIGHTS RESERVED. ↑このページの先頭へ |