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中遠昔ばなし

第41話   (かねほりやま)
金堀り山(森町)

金堀り山(森町)

 武田信玄との戦いに敗れた徳川家康は三倉に逃げこみ山中をさまよっているうちに片吹の北、峰一つへだてた裏山の頂上にたどり着き、一休みしようと思い腰をおろしていました。
 すると、一人の武将が自分はここに残り追ってくる敵をくいとめると言い、一刻も早くこの地から逃げるよう家康をせきたてるので心ならずもその言葉に従うことにしました。
    その武将は、ただちに片吹の地区から「こも」をかき集め、四方に張りめぐらし、いかにも名のある大将の陣営のように見せ敵の攻撃に備えました。まもなく、この地ではげしい戦いがはじまり、戦いのあとには死体や武器が散らばり「こも」は切りさかれ哀れな陣地となりました。数日後片吹の人たちは、戦いで死んだ武士たちを直径2メートルほどの穴を掘り、敵味方の別なく埋め、その上に武器をうずめ弔いました。
 「こも」を張りめぐらしたことから「菰張山」と名づけられ、後に「こま張り」とよばれるようになりました。片吹の人は、ここを「金堀り山」とも呼び、穴の所を掘ったり、つついたりするとたたりがあるとおそれていました。

(森町教育委員会発行「森町ふるさとの民話」より)

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