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第36話 | (いかごのいっぽんまつ) 五十子の一本松(福田町) |
福田町五十子にある一本松は、数十年前に大嵐で先代の松の大木が倒れてしまい、そのままにしておくのは縁起が悪いということで現在の松を植えたものです。この一本松には次のような言い伝えがあります。 昔、ある村人が一本松の根元にあった石を大根漬けのおもしにちょうどいいと思い家に持ち帰りました。 しかし、この石を使ってみると、村人は原因の分からない病気になってしまいました。いろんな医者に見てもらっても全くわからなかったため、あちらこちらでご祈祷をしていただいたところ、 「あなたは一本松の根元から石を持ち帰っただろう。そのさわりである。その石を元のところにもどしてやりなさい。」と言われました。これを聞いた村人は、急いで石を一本松の根元に返してみると今まで苦しんでいた原因の分からない病気が嘘のように全快してしまいました。この一本松について、戦国時代に徳川家康が遠州平定の際に、戦乱で倒れた武者を葬った地で、その怨念の一本松ではないかといわれています。 (「年中行事と昔ばなし」より) |
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