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中遠昔ばなし

第23話   (てんぐになったしばむらのこたろう)
天狗になった芝村の小太郎(浅羽町)

天狗になった芝村の小太郎(浅羽町)

 今から340年程前、芝村(現・浅羽町浅羽)に小太郎という少年がいました。幼い頃から横笛が上手で、近所でも評判でした。
 ある日小太郎は、小笠山の天狗は笛が好きだという話を聞き、笛一本を持って山に登りました。神殿に着き笛を吹き始めると、社の扉が開き、天狗が現れました。天狗に笛をほめられ、今から天狗になることを勧められた小太郎は、天狗は死なないと聞いている、ずっと生き続けられるならと天狗になって困っている人を救おうと決心しました。修行が始まり七日後、小太郎は天狗多門天という名前をもらい、小笠山の守護役となりました。
 小太郎が山に入って数年が過ぎたある夜、父親の枕元に天狗が現れました。小太郎です。すべてを父に話した小太郎は、苦しんでいる人たちを助ける為、山中に神社を建てて欲しいとお願いしました。
 あくる朝、早速みんなに昨夜の夢の話をした父親は、大勢の職人たちと山にこもり、頂上近くに多聞天神社を建てました。
 その後、村に病人が出ると天狗が夢に現れ、治療方法や薬の作り方を教え、大勢の人の命を救ったといわれています。

(「遠江古墳図絵」ほか)

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