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中遠昔ばなし

第22話   (やのすけじぞう)
弥之助地蔵(竜洋町)

弥之助地蔵(竜洋町)

 竜洋町駒場地内に安置されている1体の地蔵がある。天明2年の寅の年、12個の死体が駒場海岸に流れ着いた。これを猶次郎という家の宅地内に葬った。
 その後、水害により墓がこわれ、長い間荒れていたが村の人々の手で弥之助地蔵といわれる地蔵を建てた。弥之助とは恐らく、12人のうちの長であったのであろう。
 その後、病で悩んでいる人々の信仰をえて、遠方からの参拝者も少なくなかった。その後、何者かが地蔵の首を欠いて、同じ所にある弥之助池に投げ込んだ。数年ほどたち、その首が池のそばの畑から出てきた。今、地蔵の頬にある傷はその時、くわの先があたって出来たといわれている。猶次郎が、それを首なし地蔵の際に置いた。ところが娘が毎夜、首なし地蔵の夢にうなされた。
 そのことを聞いた父猶次郎はすぐに村の人々と相談し首を継いでもらい追善を行った。するといつとはなしに、娘の病もなおってしまったという。今でもこの地区の人々は、弥之助地蔵を供養する行事を行っている。

(「ふるさと竜洋改訂版」より)

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