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第18話 | (いえやすのさずかりもの) 家康の授かりもの(袋井市) |
目の霊山で有名な油山寺に残るお話です。世は戦国江戸時代。ここ遠江でも徳川家康と武田信玄の戦いが繰り広げられました。家康は、しばしば武田軍に痛い目にあっており、袋井でも点々と追撃の手を逃れ、身をひそめたりしたのです。 ある時、家康は油山寺にたてこもることにしました。決して勝つとは限らない戦いです。家康は、油山寺一山の守護神である軍善坊大権現に祈願しました。すると、神の姿が現れ、三尺二寸(約1m)のつり鐘をわたされました。家康は「そうだ、これを溶かして鉄砲を作ろう。」さっそく家来達に鉄砲を作らせました。 そして、何とも立派な鉄砲ができあがったのです。その頃武田軍は、秋葉山に止まっており、家康が油山寺にいることがわかると、再び攻めてきました。家康は授かった鉄砲で戦いましたが、その姿はまるで神様がのりうつったような勇ましさでありました。 後に家康が天下を統一できたのも神様のおかげがあったからかもしれませんね。 (「袋井と日本の民話20選」より) |
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