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第10話 | (とりいやのぼりをたてないじんじゃ) 鳥居や幟をたてない神社(袋井市) |
むかーしむかしのこと。 袋井は木原の許弥神社の神様が、お隣の土橋の熊野神社へ遊びに行きました。 しばらくお喋りを楽しんで、「ではごきげんよう」と木原の神様が帰ろうとした時です。コケッ。 なんと鳥居につまずいて足をケガしてしまいました。 「あぁ、ヒリヒリと痛い痛い。おい、鳥居なんかつぶしてしまえ!」木原の神様はぷんぷんで帰っていきました。またある時、今度は熊野神社の神様が、許弥神社へ遊びにいきました。しばらくお喋りをして帰ろうとした時です。グスッ。 なんと土橋の神様は幟で目を突いてしまいました。「おお、ズキズキと痛い痛い。おい、幟なんてやめてくれ!」そう怒って帰っていきました。そういうわけで、今でも熊野神社は鳥居を、許弥神社では幟をたてないようにしているということです。 (袋井市商工課発行「袋井と日本の民話20選」より) |
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